生活保護ガイド

栃木県で朗報!生活保護者の就職が増加!

生活保護者の就職がアップ!その対策とは?

栃木県の労働局が昨年7月に宇都宮市役所内に設置した「みやハローワーク」による就職支援の結果、1年間で生活保護者の6割以上が就職していたことが分かりました。

就職率に関していうと、みやハローワークが設置される前は5割弱、設置されてからは6割超えと大幅な伸び率を記録しました。

国と自治体が一体となり、生活保護者の就職を支援する形をとりました。

生活保護の窓口に隣接する窓口で、常駐する労働局職員2人が市と情報を共有しながら、就労に結びつけるというものです。

生活保護者の就職支援取り組みの結果 (2013年7月~2014年6月)
・みやハローワークを利用した生活保護や児童扶養手当の受給者:1,843人
・そのうち支援した人数:281人
・就職した人数:180人(支援者の64.1%)

また、生活保護に限ると就職率は72.5%と高い数値を得ています。

実際にみやハローワークで就職支援を受けた男性は、「市役所とハローワークを行ったり来たりする手間がなくて助かった」と話していました。

就労への道は相談員の親身さと窓口の近さにあった!

みやハローワークの就職率アップの要因は、毎回同じ相談員が親身になって生活保護者の相談を受けることと、市と自治体の窓口を隣接させたところにあったようです。

就労成功のカギ1「同じ相談員が担当すること」
確かに毎回初めての人と話すということは人にストレスを与えます。毎回同じ人なら、前回伝えた事にプラスして話ができるので、時間の短縮にもなります。
それに、同じ人と何度も話していくうちに、親近感や安心感を覚えて生活保護や就職に対する要望を気楽に伝えやすくなります。
人間の心理をついた上手な方法ですね。
就労成功のカギ2「市と自治体の窓口を隣接させたこと」
市と自治体の窓口を隣接させたのも、時間の短縮に大いに役立っています。
隣接していれば、相談員も市からの情報を早く的確に収集できるし、生活保護利用者も市役所と福祉施設を行ったり来たりする面倒がなくなって、その分より回数を多く相談に来れますね。

栃木県宇都宮市の対策には、各都道府県は習うべき部分がたくさんあるのではないでしょうか?

こうした生活保護受給者にとって本当にためになる対策や施設は今後積極的に増やしていくことが望まれます。

生活保護者の就職には心ある支援が必要のようです。

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