生活保護ガイド

母子家庭の生活苦。取り返しがつかなくなる前に生活保護を 

絆が深かったのに起こってしまった母子家庭の悲しい事件

3月22日、福島県二本松市の自宅アパートで、就寝中の長男・青空(せいら)くん(12才)の首を絞めて殺害したとして、母親の渡辺みゆき容疑者(33才)が逮捕されたという切ない事件がありました。

渡辺容疑者は、近所付き合いなどはほとんどなかったようですが、牛乳配達をしながら青空くんと2人で暮らす母子家庭で、質素に、慎ましく暮らしていたそうです。しかし、昨年4月に仕事を失ってからは新しい仕事がなかなか見つからず、益々生活苦になっていったことが理由で、シングルマザーとして一人で抱えなければいけない彼女を精神的に追い詰め、大切なわが子に手をかけてしまったのでしょう。

このような悲しい事件があっていいのでしょうか?

生活苦なのに、なぜ生活保護を受給しなかったのか?

生活保護という制度は、渡辺容疑者のように本当に生活に苦しんでいる方を救う為のものです。
もし、牛乳配達を辞めざるを得なかった時に、生活保護を申請していたら、このような痛ましい結果にはならなかったのではないかと胸が締め付けられます。

しかし彼女は、生活保護を受給せずに自力で何とか子どもを育てたいという思いが強かったのではないか?と察しざるを得ません。
生活保護を受けずして渡辺容疑者のようにシングルマザーとして、自分ひとりの稼ぎで子育てをしている方も多く存在するでしょう。そして今回のような事件は、ひとごとではなく、一歩間違ったら自分にも起こりうるのでは?と思った方もいらっしゃるのではないかと思います。

本当に生活に苦しいのに生活保護を受給せずにいて、ひとりで抱え込みすぎた結果、大切な子どもの命を失ってしまっては、何の為に今まで頑張ってきたのか本末転倒です。

本当に困っているなら生活保護に頼ってもいいんです

「怠けて働きたくないから生活保護を受給しているんだと思われたくない」、「子どもに生活保護を受けて育てたと思われたくない」などと、母親としての強さとモラルを持っている方も多いと思います。

しかし、金銭面の悩みは精神的に重いものとなります。働きながらでも生活保護は受給できるし、ひとりで頑張りすぎることは決してないのです。
そして、生活保護に頼っても、いつかまた自立したいという気持ちがあれば、生活保護を受給することは恥ずかしいことでも何でもないと思うのです。

母子家庭では、お母さんの心と体が壊れてしまっては、今回の事件のように取り返しのつかないことになります。大切なわが子を守る為にも、生活に困ってしまったなら生活保護に頼ることも大切です。
また、なんの罪もない子どもに手をかけてしまう、何よりも悲しい結果になってしまう前に、生活保護を受給するように声をかけたりなど、周りの地域住民の方たちのサポートの強化が今後もっともっと必要なのではないでしょうか?

生活保護を受給しようかお悩みの方のために。お役立てください

どうしたら受給できるの?生活保護申請方法
横浜市で生活保護を申請するには
生活保護の受給条件?
生活保護ではどんな補助がしてもらえるの?
生活保護費の支給額について