沖縄県にある「県子どもの貧困対策検討会」をご存知でしょうか?
この会では、貧困の防止や家庭、学習環境の悪化が貧困の連鎖につながる事を指摘しています。
その提言を踏まえ、沖縄県では2016年に学習支援として「無料塾」の増設を決定しました。
母子家庭世帯必見!小中学生がタダで学べる「無料塾」!
沖縄県では、母子家庭や生活保護など経済的な理由から学ぶ機会を奪われる子供を減らす目的で、現在5施設の「無料塾」を2016年度中に8施設にまで拡充する方針を明らかにしました。
新たな3施設の場所はまだ未定だが、受け入れ生徒数は現在の200人から480人へ約280人増やす予定とのことです。
15年度の「無料塾」の利用者はおよそ410人。学びたいのに学べない、困窮世帯ではそんな子供たちが非常に多いことがうかがえます。
- 現在の無料塾がある5町
- 南風原 / 与那覇 / 西原 / 北谷 / 嘉手納
母子家庭だから…何て言わせない!子どもの自己肯定感を支える学習支援
「県子どもの貧困対策検討会」は昨年11月の提言で「小学校低学年での学習の取りこぼしが、子どもの自己肯定感の損失につながる。」と指摘しています。
自己肯定感を損失した子どもは、自分に自信が持てず、失敗を怖がって挑戦を嫌がったり、非行の原因にもなりえます。
そんな子供たちの自己肯定感を育む大切な時期の学習環境を「無料塾」は守っているのです。
同市は、施設の拡充に伴い、塾の開始時間を早めて小学校低学年の受け入れにも力を入れています。
2016年度中に沖縄県全市で「無料塾」という学習支援環境が整備されれば、もう母子家庭だからとか生活保護世帯だからとか子どもにはどうしようもできない理由で学習の場が奪われてしまう現実が徐々に改善していく見込みです。
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