生活保護ガイド

生活保護を受けたらペットと一緒に暮らせない?

生活保護を受けるということは、場合によっては住まいを変える必要があり、生活がガラリと変わることもあるでしょう。そんなとき、今まで大切に可愛がってきたペットとこれからもずっと一緒に住みたいとお考えではありませんか?

ペットと暮らす生活保護

結論から言うと、生活保護法でペットの飼育を禁じる規定はありません。あなたが受給できる生活保護費からペットの飼育費を捻出できるのであれば問題ないでしょう。ペットを家族のようにかわいがり、生きがいにしている人もいます。特に、精神の病を抱えている人にとって、ペットと暮らすことは心の癒しに非常に効果的です。生活保護を受けるには一緒に暮らしてきた犬や猫とお別れしなければならないとお考えの方もいらっしゃると思いますが、きちんと管理できるのであれば認めれる場合が多いようです。

ただし、ペットを飼うことはそう簡単ではありません。ペットと一緒に暮らしてきた現在の住まいに住み続けられるなら問題はありませんが、生活保護を受けるとなると価値の大きい不動産は売却しなければならないこともあります。犬や猫と一緒に暮らせて、定められた家賃の上限以下の物件を探すことはとても困難になります。

また、生活保護を受けてから新たに犬や猫などの動物を飼うことは難しいでしょう。ペットショップで数万円で売られている犬や猫を買うための貯金は認められませんし、野良猫や野良犬を保護して飼うにしてもペットと暮らせる環境を作らなければなりません。

ペットも大切な命を持っています。生活保護費で暮らしていくのが精一杯で十分にエサも与えられない、管理が行き届かないという状況に陥るかもしれません。特に、生活保護を受けていることをご近所に知られながら犬と一緒に散歩をすることに後ろめたさを感じてしまうこともあるようです。ペットの幸せを考えるのなら、引き取り手を探すことも一つの方法ではないでしょうか。

生活保護の申請を考えている方へ。お役立てください。
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