母子家庭の生活保護・秘密にできる?
母子家庭生活保護守秘義務・秘密にしてもらえる?
母子家庭で生活保護の申請を考えている方のために、さまざまな疑問を集めました。 生活保護申請でのいろいろな不安の解決にお役立てください。
母子家庭で生活保護を受けていることを知られたくないけど、大丈夫?
母子家庭であることだけでも近所に知られているのに、生活保護を受けた場合そのことも「近所に知られたら嫌だなぁ」と思っているシングルマザーの方も少なくはないでしょう。 そういった心配のために福祉事務所へ生活保護の相談にも行けないという方も中にはいるでしょう。 しかし、生活保護担当員やケースワーカー、地域の民生委員には「守秘義務」があります。 ですから生活保護を受給している方の情報は絶対に他言してはいけないことになっているので、その部分は大丈夫でしょう。
しかし、生活保護担当員や民生委員以外の地域の方の口には戸を立てられません。以下に、万が一あなたが母子家庭で生活保護を受けることを秘密にしておけない場合を挙げました。
ご近所の場合
しかし、ご近所に絶対に知られないとは言い切れない部分があることも事実です。 例えば、地域の知っている民生委員が担当になることも多いので、ご近所の方に家庭訪問の際に家に入るところを目撃される可能性もないとは言い切れません。そうなれば、「あの母子家庭の家は、生活保護を受けている」などと噂を立てられ、知られてしまう可能性はあるかもしれません。
病院や生活保護費をもらいに行く役所で
病院にかかる際には、健康保険証ではなく「医療券」を出して受診するため、生活保護受給者であることが分かってしまうでしょう。近所の人に見られたくない場合は、少し離れた病院に行くようにしたりする生活保護受給者もいますが、交通費もかかるのでその辺を考えなくてはなりません。 また、生活保護費の支給日に役所へ受け取りに行った時に、知っている人に見られたりといったこともあるかもしれません。
扶養義務のある親族の場合
また生活保護を申請すると、役所から親、兄弟、子ども、前夫など扶養義務のある人へ、「生活の援助をすることはできませんか?」といった連絡がいきます。そのため、身内には一番知られたくない方がいた場合は、そういった方などにも母子家庭であるあなたが生活保護を受けようとしてることを知られてしまう可能性は高いです。
母子家庭で生活保護を受ける心構えに
ご近所や身内に、「母子家庭の生活保護であるということを知られるのは嫌だなぁ」といった不安な気持ちも分りますが、不正受給でなくきちんといろいろなことを申請して生活保護を受ければ、「多少周りに知られてしまう可能性もあるということは仕方ない」と割り切ることも、母子家庭であるあなたの生活とお子さんの生活を守るには大事かもしれません。そして、いつかまた母子家庭でも生活保護から自立したいと頑張ることが、ご近所も身内からも応援してもらえるのではないでしょうか?