生活保護ガイド

母子家庭を支援する病児保育

母子家庭で生活保護を受けている方が、自立したいと努力して就いた仕事でも、多くのシングルマザーは非正規雇用で欠勤が続くと職を失ってしまうことにつながりかねません。そんな中、子どもが病気になってしまったら心配で仕事どころではない、かといって仕事を休んでしまえば周りに迷惑を掛けてしまい収入も得ることが出来ない…。という困った状況になってしまいますよね。

病児保育施設とは

皆さん、病児保育施設をご存じでしょうか?親が就労しているなどで保育所に通っている子供が病気になったとき、親が仕事を休めない時には代わりに病気の子供の世話をする施設のことをいいます。
全国的に施設は増えつつありますが、実際にそこで預かれる子どもの人数はかなり限られています。なんといっても病気の子どもですから、保育園のように毎日一度に何十人もの子供を看るわけにはいかないのです。一施設でせいぜい5名程度のところが多く、人口に対して足りているとは言えません。

母子家庭を支援する病児保育

そこで、母子家庭の病児保育を支援するための動きが広まってきています。
病児保育のNPO法人「ノーベル」や「フローレンス」では、母子家庭などひとり親家庭世帯の病児保育を支援するためにさまざまな活動を行っています。
「ノーベル」は、一人親の病児保育を低価格で預かる「ひとりおかんっ子応援団プロジェクト」を開始しました。通常の病児保育は高くて利用できないという母親を支援するために、寄付会員を募ることで保育費が月8000円かかるところを、1000円で提供しています。病児保育を通して一組でも多くの家庭をサポートし、「子どもを産んでも当たり前に働き続けられる社会」を目指していると話しています。

病児保育を受ける際の横浜市の例

自治体によって病児保育は、生活保護世帯に対して免額される場合があります。免額制度のご利用には書類による手続きが必要となります。病児保育の例を挙げますので参考になさってください。

定員:4名
対象疾患:通常の外来で治療可能な病気(ただし、はしか・はやり目などは対象外)
対象年齢:生後6か月~小学校第3学年
保育時間:月曜日~金曜日 8:30~18:00
お 休 み:土曜・日曜・祝日・年末年始・臨時休診日
利 用 料:1日2000円
(横浜市在住の生活保護世帯及び市民税非課税世帯は1人1日1,000円)
(保育中に不足になった、離乳食、副食類、紙おむつは有料)
食事:病状に応じたお弁当を持参のこと(各施設にご相談ください)
利用料は通常一人一日2000円ですが、横浜市在住の生活保護世帯及び市民税非課税世帯は一人一日1000円となります。「非課税証明書」などの証明書を利用される施設へ提出してください。事前登録や予約は直接、実施施設にお申込みください。

病床保育は、たとえ母子家庭であっても「子育てと仕事の両立が当たり前」と言われてしまう今の時代になくてはならないものです。子どもが熱を出したときに、「本来だったら母親が看るべきだ」という言葉は、「子持ちの母親のする仕事は休めるような内容である」という考え方が潜んでいるのではないでしょうか?あなたの愛する子どもはあなたの子どもであると同時に、私たち社会全体の子どもであり、子育ては親のものであると同時に、社会のものであるはずです。社会全体が、将来を担う子どもの子育てを支援する社会を作っていかなければなりませんね。

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