「働けど働けど我が暮らし楽にならず」ワーキングプア問題は今や国が力を入れる問題の一つとなっています。
それを受け、今年10月に最低賃金が引き上げられるのをご存知でしょうか?
仕事を持つ方にとっては、見逃せないニュースです。
全国平均18円|最低賃金引き上げのもたらす効果とは?
中央最低賃金審議会の小委員会が2015年度の地域最低賃金の改定で、全国平均で時給18円増し(地域によって16円~19円の幅あり)とする目安をまとめました。
この決定で何が変わるのでしょうか?
- 最低賃金引き上げによる変化とは?
- 1.ワーキングプアの減少
2.非正規で働く人の生活や待遇の改善
3.最低賃金で働く人の賃金より生活保護受給額が上回る逆転現象の解決
引き上げ後も変わらない最低賃金の地域差
賃金の引き上げは喜ばしい事ですが、ここでも地域によって差が生じている事が気がかりとなります。
18円引き上げ後、最も高い東京都は907円、最も低い熊本県などは693円で、その差は214円にものぼります。
賃金の地域差は今後の課題と言えるのではないでしょうか?
- 【各地域の現在の最低賃金(引き上げの目安)】
- ・福島県いわき市…689円(16円増)…引き上げ後は705円
・宮城県仙台市…710円(16円増)…引き上げ後は726円
・愛知県名古屋市…800円(19円増)…引き上げ後は819円
10月に一斉適用|働く人々の生活を支える最低基準
都道府県ごとに決まっている賃金の最低基準は働く人全てに適用され、引上げとなるとパートやアルバイトなど非正規で働く人へ多大な影響を与えます。
生活保護でよく使われる「健康で文化的な生活」は働く人にとっても同じ事が言えるでしょう。
賃金には働く人の健康で文化的な生活を支える重要な役割があるのです。
その事を踏まえ、今回の引き上げは働く人々にとって生活の基準を上げるような良い効果がもたらされる事を望みます。
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