生活保護ガイド

経済的な理由で病院に行けない人のための「無料低額診療」

生活保護を受けていないけれど、経済的な理由で医療機関にかかれない人や、救急車で医療機関に運ばれても経済的な理由でお金が払えない場合、どうしたらよいのかと困っている方もいるでしょう。
日本では、経済的な理由で通常の医療を受けられない人が「無料低額診療」を受けられる制度がある事をご存じでしょうか?

無料低額診療とは
無料低額診療とは、経済的な理由により通常の医療サービスを受けるのが困難な人が、必要な医療を受けるのを制限されないよう、無料あるいは低額な費用で病院を受診できる制度です。
対象者
低所得の人のほか、ホームレスやDV被害者、生活保護法で定められている何らかの保護が必要な要保護者、性的サービスや労働を強要されている人的取引被害者などで、医療保険への加入の有無や国籍は関係ありません。
減免の対象
保険診療の範囲の医療費と入院に必要な日用品費
無料低額診療を受けられる施設
対象となる医療機関は都道府県ごとにリストアップされていています。
福島県郡山市では郡山市のホームページ上で公開されています。
福島県郡山市 無料低額診療事業
無料低額診療を利用する方法
無料低額診療を受ける方法は各都道府県で異なり、例えば福島県郡山市では、対象となる医療機関に問い合わせます。
事前にお住まいの自治体の相談方法を確認しましょう。

無料低額診療事業の適用期間は、無料診療の場合で健康保険に加入するまで、あるいは生活保護が開始されるまで原則として1ヶ月~最大でも3ヶ月間(低額診療の場合は最大6ヶ月間)と決められており、あくまでも一時的なサポートです。
本人または家族が何らかの病気があるのにもかかわらず、必要な医療を受けられずに困っている場合は、お住まいの自治体の福祉課、社会福祉協議会、医療機関に相談をしてください。