先般、一般財団法人ふくしま未来研究会(福島市)が福島市の公立中学校の生徒を対象にした給付型奨学金制度「ふくしま未来研究会清水奨学金」を設立したという報道がありました。
生活保護を受給している生徒も対象になったこの奨学金制度をご紹介します。
生活保護受給の生徒もOK「ふくしま未来研究会清水奨学金」の概要
将来的な市の発展に携わる人材育成を目的として創設された奨学金制度ですが、受けるためにはもちろん条件があります。
以下にまとめましたので、希望される方は参考になさって下さい。
◆正式名称
ふくしま未来研究会清水奨学金
◆対象者
福島市の公立中学校の生徒
◆奨学金
一律10万円
◆募集人数
今春中学校を卒業し、高校進学を予定する200人
◆条件
・申請日に生活保護を受給、又は就学援助制度を受けている家庭の生徒
・市町村民所得割額が0円の家庭の生徒
・学習成績の評定が全教科平均3.0程度で、学校長の推薦を受けること
◆募集締切
2018年2月22日まで
◆お問い合わせ
一般財団法人ふくしま未来研究会 TEL024-522-4610
この奨学金の特徴は、他の奨学金との併願も可能であるという点です。
同研究会の佐藤代表理事は「来年以降も継続して県内一円に対象を広げたい」、福島市の木幡市長は「制度を踏まえ、子どもに関する政策全体の充実を図っていきたい」と語っています。
希望者は学校を通じて市教委に必要な書類を提出し、認められれば3月9日に交付予定となっています。
人々の渇きを潤す清水となって欲しい、名称に込められた切なる願い
奨学金の名称になっている「清水」は、奨学金が人々の渇きを潤すような清水となり、若者が学業を修め、それぞれの舞台で活躍できるようにとの願いが込められています。
このように、家庭の経済状況に左右されない勉学の道が確保されるのは喜ばしいことです。
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